恒成フーズ
もやしの特徴
日本では10世紀頃、平安時代前半に書かれた、わが国最古の薬草の本「本草和名(ほんぞうわみょう)」に『毛也之』として、もやしのことが記されています。
もともとは中国やインドネシア、ミャンマーなどで食べられていたのが日本に伝わったといわれますが、原産地や日本への伝播の経路などについては、はっきりとしていません。
江戸時代には各地でもやしが栽培されていたようですが、もやしが一般人に食べられるようになったのは、明治時代の末頃でした。
「もやし」の語源は、動詞「もやす(萌)」の名詞化で、芽が「萌え出る」こと、若い芽がぐんぐん伸びていくという意味から、その名が付きました。
現在、日本国内で生産される約7割がグリーンビーン(和名:緑豆)もやしで、軸が太く水分が豊富、甘みがあり、味の優れているのが特徴です。
1粒の重さが0.05~0.07g程度の小さな豆で、 緑豆は緑色をしています。原料豆の輸入先は、中国です。中国産の緑豆が市場の7割を占めています。
豆の種類としては、グリーンマッペ、ブラックマッペ、大豆の3種類があり、育つもやしは、それぞれの豆で太さ、大きさ等が違ってきます。
弊社では、主に緑豆と大豆を使用した、もやしの栽培を行っています。
もやしの成分にはビタミンCとアスパラギン酸など多くの成分が含まれています。
ビタミンCには、抗酸化作用として脂肪の酸化防止、コレステロール低下、ガン、動脈硬化を予防する働きがあります。 アスパラギン酸は、新陳代謝を活発化させ疲労回復に役立ちます。
カリウムも多く含まれ、新肺機能、筋肉機能を調整し血圧を下げる働きがあります。 食物繊維が多く、便秘の解消や糖尿病、大腸がんなどの生活習慣病の予防に役立ちます。
もやしは、バランスの良い栄養分を含んだヘルシーな健康食材としても注目されています。
ビタミンC
ビタミンCは、体の細胞と細胞の間を結ぶコラーゲンというたんぱく質をつくるのに不可欠です。 これより皮ふや粘膜の健康維持に役立ちます。 また、病気などいろいろなストレスへの抵抗力を強めたり、鉄の吸収を良くしたりします。さらに、抗酸化作用もあり、有害な活性酸素から体を守る働きをすることから、動脈硬化や心疾患を予防することが期待できます。
アスパラギン酸
アスパラギン酸はアミノ酸の一種で利尿作用があり、有害なアンモニアを体外へ排出し、中枢神経系を保護します。 またカリウムやマグネシウムを細胞内に運び、疲労物質である乳酸をエネルギーに変える手助けをするため、疲労回復にも効果があります。
カリウム
カリウムは、細胞の外液に存在するナトリウムとバランスをとりながら、細胞を正常に保ったり、血圧を調整したりして、常に一定したよい体内の状態(恒常性)を維持するのに役立っています。 ナトリウムはとり過ぎると高血圧の一因になりますが、その一方でカリウムは血圧を下げる働きがあります。
もやしは、水で始まり水で終わる。と言われ水だけで育つ天然野菜です。
もやしは90%以上が水分なので、水の検査、管理が育成には重要となります。
また、肥料や農薬を使用しないため、衛生的で安全・安心! 天候に左右されない安定した供給が可能です。 食卓では、様々な食材、調味料と相性が良い。